世界観は凄くいいんだけど・・・
細部まで作りこまれた不気味ながらも美しい廃墟、魅力的なキャラクターに雰囲気の感じられる音楽と、PVで見るにはとても面白そうな印象でした。
しかし実際にプレイしてみるとストーリーは意外とあっさりしていて不思議な世界観を守るためかあまり個々のキャラクターについて深く掘り下げられることは無く、ラストも「え、これで終わっちゃうの?」という終わり方で想像力を求められます。
戦闘やイベントに関してはwiiリモコンの機能を駆使した戦い方はあるものの、全体的に難易度は低くオマケのような感じで、アクション要素にも期待していた人には面倒なだけでやり応えがないと感じると思います。また敵はホラーゲームに出てきそうなのが多いので怖いのが苦手な方は注意です(笑)。
私が魅力的に感じたのは冒険の途中で拾うモノに込められた記憶の物語でした。
絵本の朗読風に読まれるのですが、どの物語もいい味を出していて本編のストーリーよりいいんじゃないかと思えるのもあります。これがストーリー中のイベントにもっと絡んでたら深みが増したのではないでしょうか。
クリアまでの総プレイ時間はじっくり廃墟を眺めながらやって15時間ほどでした。サクサク進めていれば10時間前後でクリアできると思います。クリア後のやりこみ要素はないみたいで、雰囲気や世界観など素材は素晴らしいのですが、本来のゲームとしての楽しさをもうちょっと追求しても良かったのではないかと思いました。
音楽が良い。
廃墟探索ゲーム。
荒廃した世界の静かな雰囲気が良かったです。
音楽が素晴らしいので特典付きの購入をオススメします。
戦闘は主人公の動作が固く、イマイチでしたが
「武器や荷物を一定量しか持ち歩けない」というシステムは
ほど良く難易度を上げ、良いシステムだと思います。
「廃墟探索」のゲームですが、廃墟に落ちている物を調べる事はあまりできません。
しかし、壁に書いてある落書き・看板や小物に書いてある文字を見て
このゲームの世界観を想像するのはとても楽しかったです。
Wiiのヌンチャクを懐中電灯に見立てて操作するのは面白いと思います。
ただ、一人称視点に切り替えた時、ライトしか操作出来ないのは不便でした。
世界観と音楽と雰囲気が素晴らしいゲームでした。