キャラクターを育てるRPG要素と戦術を立てて戦うシミュレーション要素を兼ね備えたゲーム。
舞台は前作『蒼炎の軌跡』と同じ「テリウス大陸」。
武器や魔法の相性によって生まれる駆け引き、一度死んでしまうと生き返らないという緊張感も、
このゲームの魅力の1つではないでしょうか?
シリーズ初の高低差のあるマップで、より高い戦略が生み出されます。
Wiiリモコンはもちろん、クラシックコントローラやゲームキューブコントローラでも好みに合わせてプレイできます。
また、Wiiリモコンは縦に持っても、横に持ってもプレイできます。
チュートリアルも充実し、初めてプレイされる方にもたのしんでいただけます。
所々に異色な面が目立つが、とても良く出来た作品
まず、かなり密接に前作「蒼炎の軌跡」と話が繋がっている。それもそのはずで蒼炎の3年後の話。20年を隔てる封印─烈火とは比較にならないほど。
本作だけでも楽しめる。しかし前作をプレイしていたほうが遥かに、より深く本作を楽しめるだろう。GCのソフトはWiiでも遊べるのでまずは蒼炎のプレイを推奨。
難易度的な面は、シリーズに慣れているとけっこう戸惑う。第一部こそ従来のFEシリーズだが、第二部はいきなり上級職ユニットが続々参戦。というより下級職は第一部しか登場しない。さらに上級職のさらに上、最上級職まで登場する。終盤は最上級職やラグズ王族が次々と参入して、いわゆる「無双ゲー」になりがち。
今まで「序盤加入、弱いユニットを徹底して育てる」というやり方を貫いていると痛い目に遭うかもしれない。ちなみに全四部構成。
難易度的な面でもう1つ、前作蒼炎でその難度の高さに幾度となく唸らされた「マニアック」モードだが、今回のマニアックは不便になっただけという印象。敵攻撃範囲が表示できない。
ストーリーは蒼炎での伏線が次々と回収されるので気持ち良い。やはり前作はプレイ済みにしていたほうがよい。また、様々な視点に切り替わりながら物語を楽しめるのも面白かった。
展開も早くて先が気になり、好みの問題とはいえ、私は今回のストーリーはシリーズでもお気に入りのものとなった。
BGMも非常に良い。戦闘からイベントまで本当に名曲が揃っていた。もちろんサウンドモードは用意されている。
そしてムービーも、迫力、長さ、数の全てが増し、さらにショートムービーも数本用意されているのでそのボリュームは前作を遥かに凌ぐ。
不満点はクリア後のエクストラマップがないこと。
総じて、非常に良い作品だった。ぜひ蒼炎と合わせて遊んでほしい。2作は所々で連動している。
メモリーカードに蒼炎のセーブデータがあれば蒼炎の支援会話も閲覧できる。顔と文章のみだが。
Wiiは友人や家族と遊べるパーティゲームも多いが、腰を据えてじっくり遊ぶゲームが欲しいなら、本作を強く推したい。